国民一人一人に番号を割り振り、社会保障などを一括管理するために発行されたマイナンバーカードですが、マイナンバーは12桁の番号で作られているのを知っていますか?

じっくりは見たことないけど、マイナンバーってどうして12桁なんだろう?

今回は住基ネットとの関係性、そしてマイナンバーの桁数の謎などの疑問に答えていきたいと思います。

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マイナンバーはなぜ12桁なの?

12桁の数字で構成されているマイナンバーですが、そこには住民基本台帳ネットワークシステム(以降、住基ネット)でも使用されていた住民票コードが関わっていました。

「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(以降、番号法)には、下記3つにの条件が当てはまったものをマイナンバーにすると定められています。

  1. 他のいずれかの個人番号を構成する番号と異なること
  2. 住民票コードを変換して作成されたものであること
  3. 規則性がないもので、住民票コードを特定されないもの

ちなみに、住民票コードは10桁の数字と検査用数字を含めて11桁であったのに対し、マイナンバーは住民票コードを複雑化ししたものに検査用数字1桁を含めた12桁になっています。

そして、個人番号は12桁なのに対し、法人番号は13桁と異なるので、こちらも覚えておくとよいでしょう。

住基ネットって何?

住基ネットって聞いたことあるけど、詳しいことは分からない、そんな人もいると思います。

住基ネットとは、氏名・生年月日・性別・住所などが記載された住民票を集めたもので、社会保障などの手続きのための事務作業に使われるものです。

平成11年に改正された住民基本台帳法により、個人情報が市町村区を超えて管理できるようになり、煩わしい住民票の提出などの作業を簡略化することができました。

住基ネットとマイナンバーとの違いとは?

それならマイナンバーではなく、住基ネットの番号を使えばいいんじゃないの?という疑問が出ると思います。

住基ネットは主に地方自治体が主体となって行っているもので、事務作業における個人情報の取り扱いを効率化させることが目的です。

マイナンバーは国が主体となって行っているもので、身分証明書としての機能に加え、ICを備え付けるなど個人情報をカードに盛り込み、機能を増やした点が最も違います。

マイナンバーカードの発行に伴い、住基カードの発行は廃止され、マイナンバーカードの受け取りの際に回収されるようになっています。

番号って変えられるの?

12桁のマイナンバーは生涯使い続けるもので、税や社会保障など多方面で利用されるため、好きな数字を選ぶなど自由に選択することはできません。

ですが、マイナンバーが漏えいして不正に用いられるおそれがあると認められた場合に限り、本人の申請または市町村区長の職権により変更することができます。

個人情報が表に明記されることはありませんが、生涯使い続けるものなので、むやみに他人に見せるなどの行為をしないようにしましょう。

まとめ

元々私は住基カードを持っていなかったので、作るまではマイナンバーカードの必要性を感じられませんでした。

しかし、実際持ってみると必要書類の提出などが簡単になり、役所へ行く時間も簡略化することができました。

まだまだ普及率が低いマイナンバーですが、以前の住基カードにはなかった機能が盛り込まれていく予定なので、これからますます私たちの身近な存在になっていくことでしょう。

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